“癒やし”に特化したヘタミュ「A tender world」開幕、長江崚行らキャストが意気込み

ミュージカル「ヘタリア～A tender world～」が本日6月9日に東京・日本青年館ホールで開幕。これに先駆け、同日昼に囲み取材が行われた。

「少年ジャンプ＋」（集英社）で連載されている日丸屋秀和のマンガ「ヘタリア World★Stars」は、個性的なキャラクターたちが繰り広げる“国民性コメディ”。ミュージカル「ヘタリア」（以下ヘタミュ）はマンガ「ヘタリア」を原作とした舞台シリーズで、「A tender world」はヘタミュ新シリーズの第4弾となる。脚本をなるせゆうせい、演出を吉谷晃太朗が手がける今作では、イタリアの議題提起によって動き出す“世界会議”の様子と、“北欧ファイブ”を中心とした“北欧会議”の様子が描かれる。

囲み取材には、イタリア役の長江崚行をはじめとするメインキャスト9名が出席。長江は「ヘタミュは公演ごとに参加キャストが代わることもあり、“そのときにしか作ることができない舞台”であることに毎回感動するんです。今回は“北欧ファイブ”という新しいファミリーが増えるので、新風も吹きつつ、これまでのヘタミュの変遷を感じられるような作品になっていると思います」と自信を見せる。

デンマーク役の松井健太は「“北欧ファイブ”という素敵なチームを作り上げることができました」と手応えを明かすと共に、「キャスト・スタッフの力をお借りして、ヘタミュを愛してくださっている方々に幸せをお届けできるよう、精一杯がんばります」とコメント。続くアイスランド役の前田優輝も「皆様に幸せを届けることができれば」と意気込み、ノルウェー役の新納直は「僕たちヘタミュカンパニーが作り上げてきた『A tender world』を楽しみにしていてください！」と観客にメッセージを送る。スウェーデン役の塚本凌生は「僕の大好きなヘタミュの空気感、そして“北欧ファイブ”のメンバーが作り出す空気感を、観客の皆さんと共有できれば」と柔らかな表情で語り、フィンランド役の棟方翔也は「キラキラした優しい世界をお客様にお見せします！」と瞳を輝かせた。

中国役の杉江大志は「前作を客席から観劇させていただいたのですが、改めてヘタミュはオアシスのような作品だなと感じました。今作『A tender world』はタイトルの通り、より一層“癒やし”に特化した作品になっていると思います」と見どころを明かす。イギリス役の廣瀬大介が「がんばります！」と簡潔に意気込みを述べると、アメリカ役の磯貝龍乎も「僕もがんばります!!」と続き、会場の笑いを誘った。さらに磯貝は「『A tender world』のテーマは“幸せ”なのですが、最近、朝起きたときに幸せを感じることが多くて。カーテンを開けて、日の光が目に入る瞬間に、ヘタミュメンバーと巡り会えたことや、ヘタミュのような素敵な作品に携わらせていただいていることを実感するんです。観劇されるお客様にも、幸せを感じていただける作品にできればと思います」と微笑んだ。

上演時間は休憩ありの約3時間15分。東京公演は6月26日まで行われ、その後、7月3日から6日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、18・19日に福島・けんしん郡山文化センター（郡山市民文化センター） 大ホールで上演される。なお一部公演では、U-NEXTにてライブ配信が行われる。

現在ステージナタリーでは、本作の特集を展開中。2015年のヘタミュ初演からイタリア役を演じている長江、今回がヘタミュ初参加となるフィンランド役の棟方、それぞれの視点から公演にかける思いを語ってもらった。

ミュージカル「ヘタリア～A tender world～」

2025年6月9日（月）〜26日（木）
東京都 日本青年館ホール

2025年7月3日（木）〜6日（日）
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

2025年7月18日（金）〜19日（土）
福島県 けんしん郡山文化センター（郡山市民文化センター） 大ホール

スタッフ

原作：日丸屋秀和「ヘタリア World★Stars」（集英社「少年ジャンプ＋」連載）
脚本：なるせゆうせい
演出：吉谷晃太朗

出演

イタリア：長江崚行
アメリカ：磯貝龍乎
イギリス：廣瀬大介
中国：杉江大志
フィンランド：棟方翔也
スウェーデン：塚本凌生
デンマーク：松井健太
ノルウェー：新納直
アイスランド：前田優輝
帯金遼太 / 多田滉 / 竹井弘樹 / 春口凌芽 / Chion / 清水天琴 / 杉山湧哉 / 高橋晴輝 / 沼田来蕗 / 平井颯太